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ワイヤーカットがお得な8つの理由

ワイヤーカットとは、放電加工の一種で、極細のワイヤー(Φ0.05㎜~Φ0.3㎜程度)と加工物の放電熱により金属を切断する方法です。
したがって、基本的に電気が流れる材質であればどんな金属でも加工可能で、薄いアルミ板から厚さ50㎜の超硬素材まで幅広い素材に対して加工を行う事ができます。
加工精度も非常に高く、複雑な形に加工する事も可能なので、主に精密部品の加工に使用されています。
原理
純水の加工漕に浸した状態でワイヤー線に電流を流し、ワイヤーと加工物の間に数十ミクロン(数十μm)の一定の距離を保ちながら短時間で放電爆発を繰り返し、溶融加工します。
つまり、糸鋸のように加工物を直接削っているわけではありません。これが極細ワイヤーで分厚い金属を加工できる理由となります。
因みに、電流はパルス電流を用いて、加工物とワイヤーの間で一秒間に数十万回放電爆発が繰り返されています。
このようなパルス電流を用いることで、加工クズの排出と冷却を行うことができます。
パルス電流により、放電と冷却(クズの除去含む)をハイスピードで繰り返し、放電状態を安定させることで、複雑な形状の加工や精密な加工が可能になると言えます。
メリット
1)難削材(インコネル、超硬、人工ダイヤモンドなど)の加工が可能
2)薄板の重ね斬りが可能
3)導電性があれば、材料の厚みや硬さに関係なく加工を行う事が可能。
4)高精度な加工が可能。研磨機と同等の寸法精度(0.005㎜単位)を出す事が可能。
5)複雑な形状の加工が可能。
6)加工物への負荷が小さい
7)バリの発生が無い為、作業時間の短縮が期待できる。
8)工具が不要。
デメリット
1)導電性のない材料は加工出来ない。
2)加工速度が遅く、大量生産には不向き。
3)底が必要なザグリ加工などは出来ない。
4)加工物に対し水平方向の加工は出来ない。
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