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ステンレス塗装とは?特徴や得られる効果について徹底解説

加工方法について
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ステンレス塗装を行えば、機能面や意匠面などの金属性能を高める効果が期待できます。しかし、塗装したからといって、塗装した箇所が剥離してしまうと効果は持続されません。

塗装部分が剥離しないためには、塗装前処理を含め塗装についての理解を深めておくことが重要です。今回はステンレス塗装の概要や必要性、種類、塗装によって得られる効果について解説します。

ステンレスに塗装ってできるの?

ここでは、ステンレス塗装の概要を以下3項目に分けて解説します。

  • ステンレスへの塗装は可能
  • SUSでも塗装は可能

それぞれ詳しくみていきましょう。

ステンレスへの塗装は可能

結論からいうと、ステンレスへの塗装は可能です。ただし、直接ステンレスへの塗装を行ったとしても、すぐに剥離が起こります。

塗装が剥離してしまう理由として挙げられるのが、ステンレスに含まれている主要要素である「クロム」や「ニッケル」などの影響です。ニッケルやクロムは、金属が錆びにくくなる耐食性を高めるといった特徴があります。

しかし、耐食性が高まる一方、付着性能が下がってしまいます。これがステンレスの塗装が剥離してしまう原因です。

SUSでも塗装は可能

SUSでも塗装は可能です。ステンレスだけでなく、ニッケル系合板や金メッキ、クロムメッキなどのメッキ類などにも塗装できます。

ステンレスやメッキに塗装を可能にしている理由は、酸電解処理とニッケルストライク処理をメッキ自動機の中に組み入れることで、塗装を可能にしているからです。また、下塗り塗装を使用することで、直接塗装を可能にしている場合もあります。

そもそもステンレスに塗装って必要?

結論からいうと、ステンレスへの塗装は必要です。ステンレス表面を覆っている酸化皮膜は薄いため、塗装していない状態で500℃を超える熱にさらされたり、傷や亀裂がついてしまったりなど、腐食してしまう可能性があるからです。

とはいえ、ステンレスに塗装しても剥離を引き起こしやすいため、ただ塗装しても意味がありません。

塗装前処理は絶対に必要

ステンレスの塗装が剥離しないために欠かせないのが、塗装前前処理です。そもそも、塗装時に剥離を引き起こすのは、ステンレスを覆っている酸化被膜や酸化物が均一の膜で覆われていないからです。

均一に覆われていないと、塗装を行ったとしてもステンレス表面と塗装物が高い密着度でくっつくことができません。そこで必要になるのが、密着度を高めるために、均一に覆われていない酸化被膜や酸化物を完全に除去する塗装前処理という工程です。

ステンレス塗装の流れ

ステンレス塗装の流れは以下のとおりです。

  1. 素材加工・加工油付着
  2. 表面処理
  3. 塗装
  4. 完成

「素材加工・加工油付着」のステップでは、金属加工→プレス加工・溶接といった流れで加工が行われます。

加工完了後、「表面処理」のステップにて脱脂→水洗→水洗→表面調整→皮膜化成→水洗→水洗→乾燥といった流れで塗装前処理が行われます。

塗装前処理後、「塗装」のステップにて、塗装→焼き付けが終了すれば、製品完成です。

ステンレス塗装の3種類

ステンレス塗装の種類として次の3つが挙げられます。

  • 焼付塗装
  • 電着塗装
  • 樹脂塗装

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.焼付塗装

「焼付塗装」とは、樹脂塗膜に熱をかけて、硬化させるステンレス塗装の1つです。熱の温度は、塗装の種類によって大きく異なりますが、100〜200℃が一般的です。

熱をかける時間は、アクリル樹脂塗料の場合、160〜180℃で20〜30分程度となっています。熱の温度とかける時間によってステンレス表面との密着度が変わります。

2.電着塗装

「電着塗装」とは、水溶性塗料を入れたタンク内に塗装物を浸したうえで直流電力を流し、塗膜を密着させるステンレス塗装のことです。電着塗装のなかでも、カチオン塗装が主流になっており、電気を流し、陽極にした塗膜成分を陰極にした金属表面に密着させる塗装方法になっています。

磁力で強く引き合うことで、密着度が強くなるといった仕組みです。

3.樹脂塗装

「樹脂塗装」とは、自然乾燥で硬化するステンレス塗装のことです。樹脂塗装は、主に焼付塗装でステンレス塗装ができない製品に使用されています。

例えば、プラスチック製品やアルミダイキャストなどの熱に弱い製品が対象です。また、焼付炉に入れることのできない大型製品などにも、樹脂塗装が活用されているため、幅広い製品に対応しているステンレス塗装といえるでしょう。

 ステンレス塗装で得られる5つの効果

ステンレス塗装で得られる効果は以下の5つです。

  • 機能面
  • 意匠面
  • 耐食面
  • 耐光面
  • 耐摩擦面

それぞれ詳しくみていきましょう。

1.機能面

ステンレス塗装で得られる効果として、機能面が挙げられます。ステンレス塗装に含まれる機能面は以下のとおりです。

  • 光触媒
  • 蓄光
  • 抗菌
  • 防カビ
  • 耐指紋性
  • 遮熱

ステンレス塗装は、様々な機能面の効果を高めます。製品の機能面を高めるためにも、ステンレス塗装は必要不可欠です。

2.意匠面

ステンレス塗装では、意匠面を高める効果を得られます。得られる効果としては、ステンレス塗装による彩色で、デザイン性や美しい見た目、ステンレスの表情変化などです。

ステンレス製品は、日常においても使用されるため、人の目から見える意匠面は非常に重要です。意匠面が高まれば、使用箇所の幅が広げられます。

3.耐食面

耐食面とはいわゆる「腐食しにくい」「酸化しにくい」「錆びにくい」ということです。

塗装することでステンレスの耐食性をさらに高められるため、製品の耐久年数を高められます。

4.耐光面

ステンレス塗装を行うことで、耐光面を高める効果を与えてくれます。耐光面とは、自然環境で発生する温度や湿度、雨、太陽光などに耐えられる性質のことです。

耐光面が高くなれば、太陽光や雨などによって劣化することをステンレス塗装で防げるため、製品を長く使い続けられます。

5.耐摩擦面

ステンレス塗装は、耐摩擦面を高める効果も担っています。耐摩擦面を高められることで、ステンレス表面の酸化被膜の強度が高くなり、傷や亀裂が付くのを防いでくれます。

耐摩擦面を高められれば、製品の劣化や修繕が少なくなり、良い状態で製品を使い続けることが可能です。

ステンレスの耐久力をより高めたいなら塗装がおすすめ

ステンレス塗装を行うことで、耐久力はもちろん、耐食性や耐光性など、ステンレス性能を高める効果を得られます。とはいえ、そういった効果を得られる条件としては、塗装時に剥離していないことが条件になります。

そのため、剥離指せないために必要な塗装前処理は重要です。また、製品に合った適切な塗装方法を選ぶことも、ステンレスの性能を高めるためには、必要だといえるでしょう。

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